子どもに持たせてもいい電子教材(具体的な話は無いです)

その筋の専門家ではないけど、IT関係の職業にあって自分に子どもがいると多少は考えてみたりするもので、現在のところあまり多機能な物を義務教育期間中は使わせたくない気持ちにあります。

子供らにはこれで十分だ!

辞書も教材も(もしかしてノートも)電子的ならそりゃ使い道が広がるのはわかるような気がするけど、それは直近の目的あればこその物で、小中学生のうちは特に将来の目的もなく出された問いに対してどのように答えを見つけてくるかをトレーニングすること自体が大事。時には問題文とにらめっこしたり、事前に暗記したり、公式だけ覚えて適用できる場面を探したり。「出された問い」は試験に限らず、答えの出し方も「実際にやってみないとわからない」でもいいでしょう。化学の実験なんかもビデオで見るより実際に自分の手でやってみるほうが印象に残るでしょう。

本がそのまま電子化されたんなら本のままで構わないところに付加機能を付けるのだから、それは知識欲を満たすためのハードルを低くする「何か」に違いありません(?)。こうすると知識欲を満たすハードルを越える訓練が足りないために、調べられない事が出てくると「誰かに聞けばいいや、興味ないし、別に困らない。」で済ますパターンが出てくるに違いない。よく言われますよね、こんな事学校で覚えて何の役に立つの?って。

でも電子化って好きだし

ただ、「義務教育期間中は」と書いた通りで年が上がって自分が何をしたいのか見えて来たら話は違ってきます。知りたい事には最短期間で到達できるのが良く、時間の無駄になる機械的な作業はどんどん機械にやらせるが良い。そして、本当に知りたい事は(まだ)電子化されていないかもしれない事を知るのが良いでしょう。根拠無いけど。
そして、その時が来たらすぐに移行できるよう、電子化教材の存在自体は隠さないのです。もしかしたら教材の意図するものよりも電子化自体の方に興味が向くかもしれません。誰かがプログラミングを始めた中学生のときのように。

ビジネスの話

さて、「義務教育期間中」とは書いたものの、最適な時期は千差万別でしょう。必要な時期に必要な物を用意するのが重要で、ピアニストを目指す子どもにいつまでも白黒の鍵盤を書いた紙で練習させてはいけません。そこで、非電子的な教材をメインとした教育から電子的な教材をメインとした教育に切り替えるタイミングが重要になります。このタイミングは重要なのにもかかわらず、一般的な指針があったとしてそれを我が子に適用したら一般的な子にしかなりません。親はどうしたらいいのかわかりません。あれもこれも用意すると金がかかります。ここに親のビジネスチャンス到来です。我が子の教育資金を他の子の親から調達しましょう。

  • タイミングは遅い(もしくは無い)という広告と、非電子化教材を使用する学習塾経営
  • タイミングは早いという広告と、電子化教材バリバリの学習塾経営
  • タイミングを見極めるのには適切なコンサルが必要と言うコンサルティング集団
  • 教育に疲弊した親のためのカウンセリング集団

心配なら全部経営するといいでしょうか。ついでに教材自体も売っちゃいましょうか。

売られた方はたまったもんじゃないので、まぁ心配だから買ってみるけど売ってる親がどんな教育方針か見てみるといいでしょうね。

それって結局

田舎者の醜い足の引っ張り合いを見せたところで、希望はともかく最終的には大多数が取りそうな方法に寄って行くだけです。それに、あまりにもみんなと違いすぎたら子供でも生きにくいでしょ。何事も節度が重要。

あとは自律の精神が芽生えた頃に手を差し伸べられるよう、無駄に先走った投資は控えましょうという所ですね。